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縄の森をくぐりぬけるとA4 ギャラリー竹中

縄の森をくぐりぬけると
かつて、豊かな森があった やがて蒸気機関車ができて . . .
1本の木も消え、泥炭湿地となった 土がない 土がない
海の底も陸の上も同じ地球の表面で
そのでこぼこは皮膚の皺のようなもの
山あり谷あり海も陸も大地として
あざないつながっている
人が境界を勝手につくっただけ
螺旋の管 へその緒でつながっていたわたし
「在る」ということは螺旋に上昇したり
螺旋に下降する
樹木のように 根のように 竜巻のように 渦潮のように つむじのように 胎内のように
悠々 地球はまわっている わたしも地球のへその緒の管に「在る」という
環境芸術家 八木マリヨ

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