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「光のママン」

光のママン

「光のママン」1969年11月〜1970年5月

SD雑誌(人間環境の探求)19709記載文より:
「環境は与えられるものではなく、創り出してゆくものである。」
「私は私の知らぬ間に生まれてきたのだけれど、一度は
光輝く胎内でわたしの生を問い直してみたいと考えたのです。」

 外的環境と内的環境を穏やかな光でしきり、わたしをすっぽり包み込む空間が欲しいと願った作品。眼に見える形より、光と影、なにか見えない祠(ほこら、洞窟)の空っぽを創りたかったのだ。
わたしは「光のママン」作品のなかに入ると、作品によって生み出された空気がわたしを包んだ。わたしが生まれる元にもどったかのように、神戸の夜景も視えるものみな新鮮な驚きに変わった。作品の形というより、作品自体が産み出す“空気”が見えない空間を生み出したのだ。神秘性ある空間と呼ぶかもしれない。
参考文献:SD雑誌(人間環境の探求)19709「新しい空間の認識に向かって」

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