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「アクアビットの丘」Hill of Aqua Stone Sculpture Fountain Plaza

西武つかしん西武広場

噴水石彫広場 ”アクアビットの丘”
つかしん 環境彫刻広場
西武セゾングループ 
兵庫 尼崎
制作年:1985年 


 デザインするべく与えられた敷地は地下に駐車場がある平たい人口地盤だった。起伏のある造形的敷地をつくりたい、その地の石から湧く泉を源泉とし、カスケードひろばにつなげたいと考えた。

 子供たちの歓声、それはおもいもかけないところから水鉄砲のようにあちらこちらから突然に水が飛び出すのだ。こどもたちは水にかかるまいと逃げようとするその先からも突然に水が飛び出す。遊び慣れると水鉄砲の口を見つけてふさごうとするが、別の箇所から水が飛び出かかってくる。源泉の石にも子供たちはよじのぼり、小さな滝で遊んでいるような状態となる。どこからともなくスピーカーから不可思議な音楽も聞こえてくる仕掛けにもなっている。

 わたしはアクアビットの丘と名付けたのも、都会に住む子供たちが安全に生き生きと水と戯れ、わくわくさせる装置としての環境芸術空間を創りたかった。よちよち歩きの幼子から小学生のこどもたちまでパンツひとつになって、歓声をあげる。こどもたちを見守る親たちは洋服の着替え持参でこのひろばにやってくるようになった。ショッピングモールにつくられたこの広場は評判となり、ショッピングや劇場鑑賞の間、代表の大人がこどもたちを見守る。ある種の一時預かり保育施設のようでもあった。当時、ビジネス業界では芸術の経済効果とまでいわれる評判となった作品だ。

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参考文献:日経ビジネス、その他

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